豊かな恵みの海、「遠州灘」の海岸線はウミガメの産卵地として広く知られています。浜名湖と遠州灘をつなぐ今切にはスナメリが回遊します。春にはマッコウクジラやザトウクジラが出没し、ときには数百頭ものイルカの群れが姿を現します。7月上旬には、沿岸5マイル(約9km)にマンタが飛び、夏にはクロカワカジキやシロカワカジキが沿岸10マイルに回遊します。
私達はこの素晴らしい遠州灘の恵みの海を後世に継承して残していかなければなりません。大切なことは、この豊かさは、単に生き物の種類が多い、ということではなく、私たちの生活にも必要な自然の恵みを将来にわたって継続的に得ることができるということです。この豊かさを守るためには、これまでの人と自然のかかわりを見つめなおし、自然のしくみを尊重し、持続的な社会づくりが必要です。
また、将来をになう子どもたちにも広く参加を呼びかけ、子どもたちが主体となり環境保全活動や環境学習を支援することにより、子どもたちが人と環境の関わりについて幅広い理解を深め、自然を大切に思う心や、環境問題解決に自ら考え行動する力を育成し、地域の環境保全活動の環をいっそう広げることになると思います。
「Sea Net 浜松」ではこの趣旨のもと、健全なるスポーツフッシングの普及、子どもたちの健全な育成を図る事業、環境保全に貢献する事業等さまざまな事業をとおして普及してまいりたいと思います。いまだ未熟なSeaNet浜松であり、会員、事業の運営、ボランティア活動等、今後も皆様の多くのご支援ご協力を仰いでいかねばなりません。豊かな自然を大切に思う皆様のお力をぜひお貸しくださるよう深くお願い申し上げます。
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